共和国軍と帝国軍による大戦の中、わずか数十名で帝国軍を壊滅寸前に追い込んだ「忍空組」は、なぜか突然戦うことをやめ、その姿を消した。 終戦から3年、かろうじて勝利した帝国側は、忍空組残党の討伐を開始する―。元・忍空組一番隊隊長の風助は、幼少時に連れ去られた母を探しながら、昔の仲間たちと出会い、彼らとともに旅を続けることになる。
元忍空組一番隊隊長・子忍の風助。 風を操る技を身に付けており、得意技は“空圧拳”や“空手裏剣”など。まだ１２歳の子供だが秀でた忍空力を発揮し、３年前の大戦でも部隊を率いて前線で活躍していた。普段は非常に穏やかで優しい性格だが、悪人は許さない。忍空組解散後、幼少のころにさらわれた母親を捜す旅に出た。
元忍空組十番隊隊長・酉忍の藍朓。超人的な脚力を生かし、三角跳びの要領で繰り出す“空飛拳”が得意技。風助と再会後、共に帝国軍と戦うことになる。性格は粗暴で短気。しかし根は優しく、お人好し。大の女嫌いで、自分に好意を寄せる里穂子にも辛く当たっていたが、次第に大切な仲間として認めるようになっていく。
元忍空組六番隊隊長・巳忍の橙次。大地を割る“空蛇掌”など、豪快な技を使う。性格は軽く、藍朓とは逆に筋金入りの女好き。 なぜかことあるごとに服を脱ぎ、愛用の白い褌一丁で活躍する。また飛行機が好きで、自ら作り上げた愛機ヒンデンブルグ号に乗り込み風助達と旅を続けるが、免許を持っておらず、ほぼ毎回墜落していた。
行方不明となった兄を捜して旅していたところ、ひょんなことから風助と出会う。特に武道などはたしなんでいないが悪運は強いようで、幾度となくピンチに襲われるも、なんとか難を免れている。思い込みの激しいのが玉に瑕で、惚れ込んだ藍朓も照れて自分を拒んでいるのだと思っている。
風助の友達のペンギン。風助とは兄弟のように仲がよく、固い絆で結ばれている。ペンギンだが鉄格子を簡単に折り曲げるほどの怪力の持ち主で、逃げ足が速く、少しだが飛ぶこともできる。飛んでくる矢を蹴り落として里穂子の危険を救うなど、活躍の場面も少なくない。風助同様に大飯ぐらいで好き嫌いなく何でも食べる。
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