「宇宙海賊キャプテンハーロック」特集~新劇場版情報~

破壊の化身か、最後の救世主か
広域指名手配犯・宇宙海賊キャプテンハーロック。大戦中の英雄にして政府に叛旗を翻す、全宇宙の敵。政府より下ったハーロック暗殺命令を受けた青年ヤマは海賊船アルカディア号に乗組員を装い潜入するが、ハーロックに近づくにつれ、彼の目的とアルカディア号の正体、そして地球に隠された真実を知ることになる。
終焉の時代、人類の未来を賭けた戦いが今、始まる。
キャプテンハーロック:小栗旬
ヤマ:三浦春馬
ミーメ:蒼井優
ヤッタラン:古田新太
トリさん:福田彩乃
イソラ:森川智之
ナミ:坂本真綾
ケイ:沢城みゆき
ほか
原作総設定:松本零士
監督:荒牧伸志
脚本:福井晴敏・竹内清人
脚色:福井晴敏
音楽:高橋哲也
ほか
9月7日より3D/2D同時上映で全国ロードショー!
誰もが息を呑む、実写と見まごうほど圧倒的なリアリティを持ったキャラクター映像。これまでのフォトリアルな3DCGの弱点を補うフェイシャル(表情)キャプチャーが導入された。これは表情ひとつひとつまでをCGに取り込む技術。これにより身体と表情のどちらの「演技」も表現が可能になった。日本の3DCG界をリードする荒牧監督の演出手腕はアクションだけでなく人間芝居の面でもいかんなく発揮されている。
膨大なデータ物量のため5年間と長期にわたった製作期間。荒牧監督は最初から数年先の映像の進化を見通した映像作りを心がけ、相当なハードルを課した。しかもこれほどの映像を主要スタッフわずが150名で作り上げたのだから驚き。3000万ドルという日本のアニメ映画としては破格の製作費だが、この映像をハリウッドで作るのであれば数倍のコストになる。効率的な分業体制と高い技術を持った精鋭スタッフあってこそだ。
特殊工作員ヤマは上官である兄・イソラの命によりハーロック暗殺のため潜入する。ヤマはかつて自らの引き起こした事故でイソラに重傷を負わせてしまいその贖罪からミッションに志願した。さらにイソラの妻、ナミは幼なじみで互いに断ち切れない思いを持っていた。ハーロックに象徴される強さや格好良さばかりでなく、人の持つ悲しみや弱さまで描かれている。
小栗旬(キャプテンハーロック役)
1982年生まれ。主な映画出演作に「クローズZERO」、「宇宙兄弟」、「少年H」ほか。声優としては「レイトン教授と最後の時間旅行」、「グスコーブドリの伝記」などがある。
―映画の話を聞いて、また台本を読まれていかがでしたか?
壮大なスケールだなと思いました。ずいぶん大きな話だとも思ったし。実写にするのは難しいだろうなと思うぐらいのスケールですよね。アニメーションとしてはすごい出来になっているんじゃないですか。

―キャラクターについては?
彼のような男は多くは語らないですからね。ハーロックもそうだと思いますけど、明るいヒーローではないですよね。多くは語らないけれど、行動が示している、というのはありますよね。
―ハーロックに共感できるところは?
ちょっと共感とは違うのかもしれませんが、決して楽なものではない戦いに対して向かっていく強い気持ちみたいなものというのはいいなというか、自分も手に入れたいなと思います。でも怖くてなかなかその勇気が出ないところはありますよね。それが結局ヒーローということだと思いますが、ビビらずに向かっていく姿はかっこいいなと思います。
やっぱりどんどん年齢を追えば追うほど臆病になっていくようなところがあったりする中で、それをガツンとできるというのはカッコいい事ですよね。物語の中だけでも、そういうことをやってくれている人がいると、心強いなとやっぱり思いますね。本当にどこかですごく今の社会とリンクする部分がいっぱいあるお話だと思うので。臭いものには蓋をする、みたいな。真実を隠し続ける政府は、本当のことをあまり教えてもらえない、今の僕らが置かれている状況とすごくリンクしていて、そこに叛旗を翻すというのは、相当なものだと思います。「じゃあ今現在自分が叛旗を翻せるか」と聞かれたら、相当難しいですもんね。そういう所が物語の中で勇気を持てと言ってくれている気がしますね。
―作品を観ていかがでしたか?
2Dで観て本当にすごいスケールだなと思いましたが、今は3Dで観るのが一番楽しみですね。3Dで観たらもっとすごいんだろうなと思うし、本当に宇宙を感じられると思います。ゲームなどでもこのくらいのクオリティのものがあるけれど、一本通して映画として、というのはそうないですよね。キャラクター一つにしても、元々の松本零士さんが描かれた漫画とアニメのキャラクターと比べても「現代版で甦るとこうなるんだ、こんなことが出来るんだアニメーションって」というのはすごく感じましたね。あんな断崖絶壁を上るところから始まって、これは本当にアニメーションならではの壮大さだな、と思いましたね。

三浦春馬(ヤマ役)
1990年生まれ。NHK朝の連続テレビ小説「あぐり」でデビュー。このほか主な映画出演作に「恋空」、「君に届け」、「永遠の0」など。声優としての出演は本作が初。
―映画をご覧になられていかがでしたか?
本当に、すごいものを観てしまったなと、ただただ興奮していましたね。声録りの時点で一部の映像は見させて頂いていて、本当にすごいな、と思ってはいたんですが、つながったものを観て、アクションシーンや何から何まで、見たことがないものを延々と見せられているような感じがして、本当にすさまじかったです。誰もが絶対に驚愕をする映像だな、と強く思います。

―物語はいかがでしたか?
アクションシーンだけでなく、ストーリー性、キャラクター同士の“繋がり”が描かれているな、と思いました。少しうるんでしまった瞬間もありますし、映像がスゴイだけじゃなく、脚本もしっかりしていて魅力的な物語だなというのは心底感じています。
―ヤマという役については?
どこか不安定な若い青年。彼は、自分が過去に犯してしまった、起こしてしまったある事故によって、ずっとその呪縛から自分のことを解いてあげられない、という中で、ずっと生きている。重くて、陰のある、そんな魅力的なキャラクター。演じている側から見ると、すごく面白い役だなと思いました。
今回すごく助かったのは、前半と後半でヤマのキャラクターが一つも二つ三つも大きくなっていく、大きくなったヤマを見せることが出来るという展開だったことです。最初の方は危うい感じだったりとか、まだ全然成熟していない青年のヤマからスタートします。僕もこの仕事が始まって、少なからずも、ちょっとは声優として力をつけられたかなと思うんです。本当にスタッフの皆さんに感謝ですし、この役が初めての役でよかったなと思える内容になっていました。
―どういう人に観てほしいですか?
本当にたくさんの人に観ていただきたいです。日本は昔から人々に夢を届けてきているアニメーションがたくさんあります。それを再認識してもらいたい、という気持ちは皆にあると思うんです。最新の映像技術や色々な人の力で復活した本作は、そういう役割ができる作品になっていると思います。全く新しい映像で、これだけ人の心に衝撃を与えられるものが出来るんだ、と。
これ観なかったら時代遅れだよというまでの社会現象にしたいです。本当にそれだけの興奮を僕は覚えたので。この作品で自分の可能性を広げてもらったし、自分のいい経験になったと思います。なので広めていきたいですね。好き嫌いせずに本当に観てほしい。女性でも絶対にびっくりするからと。これはもう、観るしかないですね。

―ご覧になった方にコメントを。
この映画をご覧いただいたいたら、何かしらの衝撃と感動は届いているはず。その高まり、自分の高まりや興奮を忘れないでいて頂きたいですし、もしできるのなら、それを何かの糧にしてもらえたらうれしいです。
©LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners
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